エルミタージュ美術館展と山口智子
パリのルーブル、NYのMOMAと並ぶ世界三大美術館のひとつ、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館の作品が、ロシアを離れ、今、上野公園の東京都立美術館にやっている。9月のロシア極東旅行以来、なんとなくロシアがマイ・ブーム。エルミタージュ行きたいなぁと思っていたら、グッドタイミングで、プレス向けの内覧会の案内をもらったので行ってみる。ゆっくり見られるし、分厚い画集をもらえるし、山口智子も来るしってことで。
展示は、ゴーギャン、マティス、ピカソ、アンリ・ルソー、モネなどの近代絵画が80点ほど。今回は「都市と自然」というテーマで、とくに街並みの絵をはじめとする風景画が多くセレクトされているせいか、見ていると、近代ヨーロッパ世界を散歩しているような気分になる。全体を流れるトーンは暗く閉鎖的だが、厳かな魅力がある。
今回のお気に入りナンバー1は、アルベール・マルケの「マントンの港」(写真:でも、実物のが本当は断然素敵)。おおらかで、なめらかな水面のラインと美しい色彩。マティスもそうだけれど、色彩感覚が美しく、豊かな感じがするものに私は惹かれる。・・・と思ったら、マルケはマティスと生涯を通じて交流した友人だそうだ。当時から高く評価されたにも関わらず、すべての賞の受賞を断り、ひっそりと港の絵を描くことを好んだ絵描き、とのこと。こんなエピソードも含めて、なんだか、好きだな~。
で、山口智子がナビゲーターの話題の特番、「史上最大の女帝エカテリーナ 愛のエルミタージュ物語」を見たわけだが・・・。エルミタージュの美術品は、エカテリーナ2世が収集したものということで、ポチョムキンの恋についての逸話などは、確かにロマンティックだし、興味深い。
しかし、最後に山口智子がいきなり、黒のビキニ姿になって黒海に飛び込む演出は、いったいなんなんだ!! そりゃ確かに山口智子は41歳のわりに、キレイでスタイルもいいけど、エカテリーナ2世の解説してるのに、いきなり脱ぎだすなんて、意味がわからない。だいたい、「山口智子、完全復活」などと、久々にテレビにでてきて、愛について、手をわなわなとふるわせながら熱く語るのも痛い。私生活、大丈夫かな~などと、心配してしまうではないか。
美術に対して、こういう、いかにもテレビ局的演出をかぶせると、とたんに展覧会自体までチープにみえるんだよな。多くの人の注目を集めたい、というメディア側の魂胆もわかるが・・・。うーむ、やっぱり悩ましいことだよ。
| 固定リンク



コメント